関係性ってなんだっけ。

「独り身もつらいしマッチングアプリでも始めよっかな」

とセフレが言った。

 

急激な寂しさが訪れて、ぽっかり心に穴が空いた。

そんな月並みな言葉が、穴が空いたことを恥ずかしそうに、無理に埋めていった。

 

「僕じゃないんだな。」

と理解するまで数分かかった。

 

好きってなんだっけ?

関係性ってなんだっけ?

 

 

「30歳になった私は何をしてるかな。子どもがいて、そのために生きてそう。」

「じゃぁそれまでに僕も稼がなくちゃ。」

「あはっ。」

 

僕の言葉を嘘と信じた、乾いた笑い方をする君。

目は笑ってなかったっけ。

 

「2年後も一緒にいれるといいな。」

「2年後も一緒にいようね。」

 

って言うと今の僕らの関係性にはそれはそれは重たくて。

 

火曜日もまた会おうね。

 

土曜日はいつもの店で。

 

水曜日はメロンを食べに行こう。

 

日曜日は白浜まで遠出しよう。

 

そんな近くて遠い約束を繰り返しながら、100年経つといいな。

 

いつもありがと。

言葉

言葉はまるで剣のようだね
誰かを傷付けるのが得意みたいだ
言葉はまるで盾のようだね
誰かを守るのが得意みたいだ
 
言葉の表面には見えない嘘
その裏にあるものは また嘘
そんな嘘で自分を着飾ることが
素敵に見えるのかい?
 
君の真っ直ぐなその瞳には
僕の小さな嘘も映らないんだね
僕も真っ直ぐに向き合ってたら
2人の人生はまだ続いてたんだろう
 
 
自己防衛の嘘ばかり吐いて
僕だけ傷付くことを怖がってた
重ねた嘘が崩れ落ちた時
僕の言葉は君に届かなくなった
 
君は傷付くことを怖がらず
本気で僕を愛してくれてたね
目に見えないものすら信じて
未来を見ていたんだね
 
君の真っ直ぐなその瞳から
零れ落ちた雫は歩道に落ちて
強く真っ直ぐに伸び続ける
小さな花の生きる意味となる
 
 
誰かが傷付くことで 誰かが得をする
誰かを傷付けることで 自分が辛くなる
それでも僕らは嘘を吐く生き物だから
 
 
君の真っ直ぐなその瞳には
僕の小さな嘘も映らないんだね
僕も真っ直ぐに向き合ってたら
2人の人生はまだ...
 
君の真っ直ぐなその瞳から
零れ落ちた雫を受け止めて
僕の言葉を洗い流しても
終わった僕らの関係は戻らないんだ
 
 
僕の言葉はまるで剣のようだね
君を傷付けるのが得意みたいだ
僕の言葉はまるで盾のようだね
自分を守るのが得意みたいだ

 

言葉の裏と表。

 

 

目に見えないものだけど、目に見えたところで、それが嘘なら意味が無い。

 

 

さよなら。

 

 

遥か遠い、嘘ばかりだったあなたへの恋。

風花-kazehana-

長生きすることが僕らの使命なら
僕は神様を裏切ることになるのかな

短い生命の花びらが綺麗な理由は
生きる意味がたったひとつしか無いからだよ

泣かないで もう僕には君の涙を止められないよ
愛してる そう 愛してるから
君の幸せを願うよ

君は ただ前を向いて進めばいいんだよ
僕のことなんて心配しなくていいんだよ
君の人生 一度きりだから 大切に生きてね
僕は僕で 君に自慢できるような時間を過ごすよ


「どうして僕なんだろう?」って ふと考えたら
綺麗に死にたいと願う昔の僕が居た

君の泣いてる顔を これ以上見なくてもいいのなら
僕は「このままでもいいや」と少し思えた

泣かないで 君のせいだよ 僕がいつも電話で泣くのは
幸せに どうか 幸せに
次 逢う時は天国で

君は ただ君のままで歩けばいいんだよ
僕の歩くペースなんて気にしなくていいんだよ
君の人生 一度きりだから 大切に生きてね
僕は僕で 悔いの無いように自分らしく生きるよ


自由にどこまでも行く風のように生きる
道端に凛と咲き誇る花のように生きる
君は風花


君は ただ前を向いて進めばいいんだよ
僕のことなんて心配しなくていいんだよ
君の人生 一度きりだから 大切に生きてね
僕は僕で 君に自慢できるような時間を過ごすよ

 

僕ら人間は何の為に生まれてきたんだろう。

 

長生きすることも大事だ。 

 

でも中身はもっと大事。

 

 

ただの自己満足に過ぎないかもしれないけれど、

 

僕は自分の周りで関わってくれたみんなを幸せにしたい。

 

その為に何ができるか。 

 

今はまだすぐに分かることじゃないけれど、 

 

きっと生きてればそのうち分かってくる。

 

 

具体的な夢を持つことは大事だけれど、

 

抽象的に「人を幸せにする」っていう夢はなんだか素敵だな。

 

だって、ほら、自分のことじゃなくて、

 

誰かの幸せを願うってホントは難しいことなんだよ。

 

 

「人の幸せ」を夢と言える。

 

ただ誰かの為に生きるんじゃなくて、

 

自分も幸せであり続けないとダメだもんね。

 

その相手の夢が「人の幸せ」だったら困るもの。

 

 

もしも世界中のみんなの夢が「人の幸せ」だったなら、

 

不幸な人は居ないのかな。

 

僕はずっと君の幸せを願ってるからさ、

 

君は幸せに生きてね。

あなたに愛されて

部屋の鍵 小さなストラップ
歯ブラシ お揃いのマグカップ

手編みのマフラー 僕があげたぬいぐるみ
あなたがくれた手紙 寄り添った写真

どれひとつとして 無くしてはならない
僕らの日々を彩った宝物

すれ違った頃も 今ではもう
綺麗な思い出に変わってしまった

あなたに愛されて 僕は幸せでした
あなたが僕を少しずつ 育ててくれました
2年半の月日が僕らにくれたもの
言葉では 表せないから


あなたの弾くピアノの音
僕の弾くギターの音
あなたが唄う 僕の知らない歌
僕が唄う あなたのための歌

あなたが生きている ただそれだけで
僕の生きる意味を満たしてくれました
2年半の月日が教えてくれました
「もう僕らはあの頃に戻れない」


お互いに大切な存在
忘れることなんてできやしない
だけど これ以上 あなたを傷付けないように
僕はそろそろ行きます


あなたが笑ってる ただそれだけが
僕の過ごす毎日の全てでした
2年半の月日は僕の人生の中で
とても短い時間なんだろうけど

あなたに愛されて 僕は幸せでした
あなたが僕を少しずつ 育ててくれました
2年半の月日が僕らにくれたもの
言葉では 表せないから

 

高校生の頃。

 

稚拙だけど、確かに紡いでいた糸があった。

 

 

あなたのために書きました。

 

2年半ありがとう。

 

もう逢うことはないだろうけど、

 

愛してました。

 

元気でね。

 

ちゃんと生きてね。

 

さよなら、だいすきなひと。

日焼け跡

震える僕の指 掠れた君の声
噛み合わない歯車が 空回りする

錆びたギターの音 忘れた僕の歌
君のために唄ったはずだったのに

呼吸を忘れて ただただ怯えていた

2年と10ヶ月の指環の日焼け跡が僕を弱くする
さよなら 大好きな君との想い出を境界線の無い白に重ねた


埃かぶったアルバム 積み重ねた手紙
指折り数えても数え切れない

誇り冠った僕は 君のせいにしてばかり
いつしか優しさは自分のためになった

途中を忘れて 答えを出してしまった

2年と10ヶ月の指環の日焼け跡が僕を脆くする
溜息を吐くたびに僕の未来図が少しずつ零れ出す


裏表のトランプをごちゃ混ぜにしても
あの頃の僕らなら指先ひとつで揃えられたのに


目に見えない真っ白な 指環が僕のことをぎゅっと締め付ける
ありがとう 大好きな君との想い出を境界線の無い白に そっと・・・

2年と10ヶ月の指環の日焼け跡は か細く消えて行く
さよなら 大好きな君との想い出は僕の心に跡が残ったまま

 

窓際に置いてた本、水着の跡、指環の日焼け跡。

 

日焼けせずに残った真っ白な部分はどこか寂しさを感じさせる。

 

もう終わったはずなのに、もう外したはずなのに。

 

2人の薬指の真っ白な日焼け跡が、僕らの知らない指環に見えた。

夢追人

僕らは 長い長い旅の途中
61回生なかまと一緒にここまで来た
この先 待っている未来
追いかける自分 見つけるために

「何がなんじゃら」だとか 答えは分からなくてもいい
ただ自分の思う道を 少しずつ進むだけさ

今 僕らは 信じてきた夢を追いかけ
この場所から飛び立ってゆくんだ
ほら どこにも道標なんてものは無いから
ひたすら歩いてゆくんだ
そうさ 僕らは 夢を追う旅人


これから色んな人に出逢うけど
みんな違う夢を持っている
たとえ自分を見失っても
鏡の中の自分 教えてくれるはず

遠回りすることは 悪いことじゃないよ
いつかその辛い上り坂が 君を強くしたと気付くはずさ

今 僕らは それぞれの夢に向かって
遠い空へ羽ばたいてゆくんだ
もう 誰にも頼ることなんて出来やしないから
一から自分で見つけるんだ
そうさ 僕らは夢を追う旅人


祈りや誓いの旗を掲げて 過ごした日々を思い出して
今まで導いてくれた光に ありがとうと言いたくて


今 僕らは 信じてきた夢を追いかけ
この場所から飛び立ってゆくんだ
ほら どこにも道標なんてものは無いから
ひたすら歩いてゆくんだ

今 僕らは それぞれの夢に向かって
遠い空へ羽ばたいてゆくんだ
もう 誰にも頼ることなんて出来やしないから
一から自分で見つけるんだ
そうさ 僕らは夢を追う旅人


「いつか、またいつか、この場所へ帰ろう。」

 

この歌は卒業式の日や、学校の先生に感謝の意を込めて唄う曲。

 

「61回生」を「なかま」と読むのはリアルな曲ならでは。

 

 

僕の尊敬する英語の先生の言葉

 

「諸君らは、夢を追う旅人なのである」

 

これに感動して作りました。

 

途中の「何がなんじゃら」もその人の言葉。


今となってはすべてが懐かしい。

 

 

春。

 

旅立ちの時。

 

僕らは新しい場所へ飛び立ってゆくんだ。

 

いつだって夢を追い求めていくんだね。

 

そうさ、僕らは夢を追う旅人。

 

 

夢路の果て、いつか、またいつか、この場所へ帰ろうか。

 

 

 

もう、夏だけれど。

伝えたいもの

「伝えたいものは、言葉で言いなさい。それが、どんなに難しくても、それ以外に方法はない」

 

 

すベてがFになる:森 博嗣

 

 

伝えたいものを言葉にするということは、とても難しいこと。

 

日常から抱いている想いを言葉に変えるというプロセスで、人はそれを曖昧なものへと変換しがちだ。

 

たとえそれが平々凡々なものだとしても、人、とりわけ日本人はオブラートに包みたがる。

 

批判してはいけない風潮におさらばしよう。

 

 

より素直に、より真摯に自分の口から伝えよう。